2026年に入り、防災意識の定着とともに「非常食」の概念も大きく変化しています。かつての「乾パンと水」というイメージから脱却し、普段の食事としても楽しめる「ローリングストック」に適した、美味しく栄養バランスの取れた製品が主流となりました。
2026年の非常食トレンド:キーワードは「フェーズフリー」
今年のトレンドは、日常時と非常時を切り離さずに活用する「フェーズフリー」な商品です。以下の3点が選定のポイントとなっています。
- 「普通に美味しい」は当たり前:レストランの味に近いレトルトや、カフェ気分のパンなど。
- 調理不要・水不要:ライフラインが止まった直後でもすぐに食べられるもの。
- 健康への配慮:避難生活で不足しがちな野菜や食物繊維、タンパク質を補えるもの。
第1位:尾西食品「アルファ米 エスニックシリーズ」
【不動の王者が進化!飽きない味のバリエーション】
非常食の定番であるアルファ米ですが、2026年は特にナシゴレンやビリヤニといった「エスニックシリーズ」が圧倒的な人気を誇っています。お湯か水を注ぐだけでふっくらとしたご飯ができあがり、スパイシーな味付けは避難時のストレス軽減にも役立ちます。スプーン付きで食器不要な点も高評価です。
1. エスニックシリーズとは?
アルファ米のパイオニアである尾西食品が展開する、スパイスやハーブを効かせた異国情緒あふれるラインナップです。主に以下の2種類が主力商品として知られています。
- ナシゴレン(インドネシア風チャーハン)
インドネシアの伝統的な料理を再現。唐辛子の辛みと、魚介や肉の旨味が凝縮された奥深い味わいが特徴です。 - ビリヤニ(インド風炊き込みご飯)
世界三大炊き込みご飯の一つ。コリアンダーやカルダモンなどのスパイスをベースに、香り高く仕上げられています。
2. なぜ「非常時にエスニック」なのか?
災害時の食事は、パンや白米、ビスケットなど、味が単調で炭水化物中心のものになりがちです。これが続くと「味覚の疲労(食欲不振)」を引き起こします。
このシリーズは、ガツンとくるスパイスの刺激が食欲を増進させ、不安な避難生活において気分をリフレッシュさせる効果があります。「味変(あじへん)」の切り札として、備蓄セットに組み込む人が急増しています。
3. 誰でも安心!「ハラール認証」取得
このシリーズの大きな特徴の一つが、**「ハラール認証」**を取得している点です。
イスラム教徒(ムスリム)の方でも安心して食べられる原材料・製造工程で作られています。これは、食物アレルギー対応と同様に、多様な人々が共に過ごす避難所において非常に重要な要素です。海外からの旅行者や在留外国人への支援物資としても極めて優秀です。
4. 優れた利便性とスペック
味だけでなく、非常食としての基本性能も最高水準です。
- 水だけで調理可能
お湯なら15分、水(15℃)なら60分で出来上がります。ライフラインが止まり、ガスや電気が使えなくても、水さえあれば温かい料理のような食感に戻ります。 - 食器不要
パッケージの袋自体が器として自立する設計になっており、中にスプーンも同封されています。食べた後は袋を小さく丸めて捨てるだけなので、貴重な水を食器洗いに使う必要がありません。 - 5年間の長期保存
独自の乾燥技術と包装により、常温で5年6ヶ月の保存が可能です。
5. おすすめの食べ方・活用法
- ローリングストックとして
味がしっかりしているため、休日のランチや、登山・キャンプの携行食としても最適です。普段から消費し、減った分を買い足すことで、常に新しいものを備蓄できます。 - 目玉焼きを乗せて
在宅避難などでカセットコンロが使える場合、目玉焼きをトッピングすると、より本格的なカフェ飯のような満足感が得られます。
まとめ
尾西食品「アルファ米 エスニックシリーズ」は、単なる保存食の枠を超え、「食べる楽しみ」と「誰でも食べられる安心」を両立させた次世代の非常食です。
もしもの時、不安な心と体にエネルギーを与えてくれるスパイシーな一杯。まだ備蓄リストに入っていない方は、ぜひ「ナシゴレン」と「ビリヤニ」を加えてみることを強くおすすめします。

第2位:ボローニャ「缶deボローニャ」
【まるで焼きたて!デニッシュパンの奇跡】
「缶詰のパンはパサパサしている」という常識を覆し続けているロングセラー。3年以上の長期保存が可能ながら、しっとりとしたデニッシュの食感と甘みが楽しめます。プレーン、チョコ、メープルなど味が豊富で、子供から高齢者まで幅広い層に支持されています。
1. 京都・祇園生まれの本格的な味わい
ボローニャはもともと、京都・祇園で行列のできる屋台パンとして有名になったブランドです。その最大の特徴は、独自のマーガリンを織り込んだ**「81層」のデニッシュ生地**。
「缶deボローニャ」は、その本格的なデニッシュパンをそのまま缶詰に閉じ込めています。非常食にありがちな乾パンのようなボソボソ感は一切なく、バターの香りとリッチな甘み、そして何より**「しっとりとした食感」**が楽しめます。
2. 「3年保存」を実現した技術
パンは通常、数日でカビが生えたり硬くなったりしてしまう生鮮食品です。しかし、ボローニャは試行錯誤の末、焼きたての美味しさを保ったまま**「3年間の長期保存」**を可能にしました(※一部5年保存の商品もあります)。
缶を開けた瞬間、ふわりと広がる甘い香りは、焼きたてのパンそのもの。災害時の張り詰めた空気の中で、この香りと柔らかさは大きな精神的安らぎ(コンフォートフードとしての役割)をもたらします。
3. 衛生的でシェアしやすい設計
実際の被災現場での使い勝手も深く考慮されています。
- プルトップ缶
缶切り不要で、子供や高齢者でも手で簡単に開けられます。 - マフィンカップ入り
パンはマフィンカップ(紙)に包まれた状態で入っています。手が汚れていたり、水がなくて手を洗えない状況でも、直接パンに触れずに衛生的に食べることができます。 - 1缶に2個入り
1つの缶にデニッシュが2個入っています。一人で満腹になるのも良し、家族や友人と分け合う(シェアする)のにも丁度よいサイズ感です。
4. 飽きのこないフレーバー展開
定番のラインナップは以下の3種類です。どれもデニッシュ生地との相性が抜群です。
- プレーン
ほんのり甘い、ボローニャの王道の味。スープやおかずとも合わせやすい。 - チョコレート
子供に大人気。カカオの風味がストレス緩和に役立ちます。 - メープル
開けた瞬間の香りが食欲をそそる、スイーツ感覚のフレーバー。
5. 「フェーズフリー」なギフトとしても人気
「缶deボローニャ」は、そのパッケージデザインの可愛らしさと味の良さから、防災用としてだけでなく、ギフトやキャンプ食としても人気があります。
- 結婚式の引き出物やプチギフト
- お中元・お歳暮
- アウトドアの朝食
日常(平常時)と非常時を区別せず、普段から楽しみながら備える「フェーズフリー」を体現する商品と言えます。
まとめ
ボローニャ「缶deボローニャ」は、単にカロリーを摂取するための食料ではありません。「いつもの美味しいパン」を、時と場所を選ばずに食べられるようにした発明品です。
「災害時だから我慢して食べる」のではなく、「災害時だからこそ、美味しいものを食べて元気を出す」。そんな前向きな備蓄を考えている方にとって、最も優先して備えるべき一品と言えるでしょう。

第3位:IZAMESHI(イザメシ)「Deliシリーズ」
【非常食とは思えない「おかず」のクオリティ】
「名古屋コーチン入りつくねと野菜の和風煮」や「トロトロねぎの塩麹チキン」など、パッケージを開けるだけで本格的なおかずが楽しめます。添加物を極力抑え、出汁の旨味を活かした味付けは、日常のランチとしても通用するレベル。パッケージがおしゃれで、キッチンに置いておいても違和感がありません。
1. 「非常食」ではなく「普段の食事」としての美味しさ
IZAMESHIブランド全体のコンセプトは「食べない備蓄食から、食べる長期保存食へ」。その中でも「Deliシリーズ」は、素材本来の味や出汁(だし)の風味を大切にした、プレミアムなラインナップです。
従来のレトルト食品にありがちな「レトルト臭さ」を極限まで抑え、まるで家庭で作った煮物や、デパ地下で買ってきた惣菜のようなクオリティを実現しています。
代表的な人気メニュー:
- 名古屋コーチン入りつくねと野菜の和風煮:ふっくらとしたつくねと、味が染みた根菜が絶品。
- トロトロねぎの塩麹チキン:塩麹の力で柔らかくなった鶏肉が口の中でほどけます。
- 濃厚トマトのスープリゾット:食欲がない時でも食べやすい、優しい酸味と旨味。
2. 「化学調味料不使用」へのこだわり
Deliシリーズの多くの商品は、化学調味料を使用せずに作られています。
災害時はストレスで胃腸が弱りやすいため、味が濃すぎるものや添加物の多い食事は体に負担をかけます。IZAMESHI Deliは「だし」や「素材の旨味」を活かした優しい味付けになっており、小さなお子様からご高齢の方まで、毎日食べても飽きない「家庭の味」を目指しています。
3. 調理不要!封を切るだけで栄養補給
最大の実用性は、**「水も火も不要」**という点です。
アルファ米はお湯や水を入れて待つ必要がありますが、Deliシリーズはレトルトパウチなので、封を開ければそのまますぐに食べられます。常温でも脂が白く固まりにくいように工夫されており、冷たいままでも美味しく食べることができます(もちろん、湯煎できればさらに美味しくなります)。
野菜や肉、魚を使用したメニューが豊富なので、炭水化物に偏りがちな避難生活の栄養バランスを整える役割も果たします。
4. 「見せたくなる」デザイン性
IZAMESHIが一躍有名になった理由の一つが、その洗練されたパッケージデザインです。
従来の非常食のような「緊急」「災害」といった威圧感が一切なく、お洒落な輸入食品のような見た目をしています。そのため、キッチンの棚やリビングのオープンラックにそのまま飾っておいてもインテリアを邪魔しません。
「奥にしまい込んで賞味期限切れ」という失敗を防ぎ、目に見える場所に置いて日常的に消費する「ローリングストック」を自然と促すデザインになっています。
5. ギフトとしても選ばれる品質
「おいしい」「健康的」「おしゃれ」という3拍子が揃っているため、Deliシリーズは贈り物としても非常に人気があります。
「災害に備えてほしいけれど、無骨な非常食を贈るのは気が引ける」という場合に、IZAMESHI Deliの詰め合わせは「相手の生活を気遣う、センスの良いギフト」として喜ばれます。
まとめ
IZAMESHI(イザメシ)「Deliシリーズ」は、非常食における「おかず不足問題」を、高い「味のクオリティ」で解決した画期的な商品です。
アルファ米やパンの備蓄がある程度揃った方は、次のステップとしてこのDeliシリーズを加えてみてください。避難所や在宅避難の食卓に「彩り」と「美味しさ」が加わり、心のゆとりを取り戻す大きな助けとなるはずです。

第4位:吉野家「缶飯 牛丼」
【いつもの味がある安心感】
高機能玄米「金のいぶき」を使用し、吉野家の牛丼の具とご飯をそのまま缶詰にした商品。温めなくても脂が固まらず、常温で美味しく食べられる技術が詰め込まれています。被災時に「知っている味」を食べることは、大きな精神的安定につながります。
1. 「ご飯と具」がこれ1缶で完結
「缶飯」の名の通り、この商品は牛丼の具(アタマ)だけでなく、ご飯も一緒に入った「丼(どんぶり)」形式の缶詰です。
別途パックご飯を用意する必要がなく、缶を開ければその場ですぐに食事が完結します。スプーンさえあれば、皿に移す必要もありません。この「オールインワン」の手軽さは、混乱する災害直後において非常に強力なメリットとなります。
2. 白米ではない!高機能玄米「金のいぶき」の採用
最大の特徴は、使用しているお米が白米ではなく、高機能玄米**「金のいぶき」**である点です。これには明確な2つの理由があります。
- 食感の維持
白米を缶詰に入れて汁と一緒に長期保存すると、ふやけてお粥のように溶けてしまいます。しかし「金のいぶき」は殻がしっかりしているため、長期間タレに浸かっていても、お米の粒感ともっちりとした食感をキープできるのです。 - 圧倒的な栄養価
「金のいぶき」は、通常の白米と比べて食物繊維が約7.8倍、ビタミンEが約26倍も含まれています。野菜不足になりがちな避難生活において、主食を食べながら栄養補給ができる健康食としての側面も持っています。
3. 「常温」でも脂が固まらない特殊技術
通常、牛丼などの肉料理は冷めると脂が白く固まり、食感が悪くなります(ラードのような状態)。
しかし吉野家は、災害時に加熱器具が使えない状況を想定し、**「常温で食べても脂が固まらない」**特殊な製法を開発しました。
もちろん温めればより美味しいですが、冷たいままでも脂の口当たりがサラサラしており、美味しく食べることができます。これは非常食として極めて高度な技術です。
4. 「知っている味」がもたらす精神安定
災害時、人は非日常のストレスにさらされます。そんな時、誰もが知っている「吉野家のオレンジ色の看板」を連想させるこの味は、強烈な**「コンフォートフード(慰めとなる食事)」**となります。
「あ、これ吉野家の味だ」という安堵感は、乾パンや味気ないクラッカーでは代替できない価値があり、被災者の心を元気づける役割を果たします。
5. 牛丼だけじゃない!豊富なラインナップ
「缶飯」シリーズは牛丼だけでなく、バリエーションも豊富です。
- 豚丼:生姜の効いたさっぱりとした味わい。
- 焼鶏丼:炭火焼きの風味が香ばしい一品。
- 焼塩さば丼:肉だけでなく、貴重な魚の栄養も摂取可能。
これらを組み合わせて備蓄することで、飽きのこないローリングストックが可能になります。
まとめ
吉野家「缶飯 牛丼」は、単に「牛丼を缶に入れた」だけの商品ではありません。「栄養価の高い玄米の使用」と「常温での美味しさ」を追求した、ハイテク非常食です。
「非常時こそ、しっかりと肉を食べ、元気を出したい」。そんな願いを叶えてくれるこの一缶は、家族を守るための備蓄品として、まさに主役級の存在と言えるでしょう。

第5位:カゴメ「野菜一日これ一本 長期保存用」
【避難生活の栄養不足を解消】
5.5年の長期保存が可能な野菜ジュース。非常時は炭水化物中心の食事になりがちで、便秘や体調不良の原因となります。30品目の野菜を350g分使用したこのジュースは、手軽に栄養補給ができる「飲む非常食」として、備蓄セットの必須アイテムとなっています。
1. 驚異の「5.5年保存」を実現
スーパーなどで売られている通常の野菜ジュースの賞味期限は、紙パックで約9ヶ月、缶でも1〜2年程度が一般的です。
しかし、この「長期保存用」は、カゴメ独自の製法と耐久性の高い缶容器を採用することで、製造から**「5.5年」**という長期保存を可能にしました。
一度購入すれば、オリンピックが過ぎる以上の期間、買い替えの手間が不要になります。この管理のしやすさは、忙しい現代人の備蓄において最強のメリットです。
2. 「野菜350g分」をこの一缶に濃縮
商品名の通り、厚生労働省が推奨する「1日に必要な野菜の摂取目標量(350g)」分を、たった1缶(190g)に濃縮しています。
トマト、にんじん、プチヴェール、ケールなど30品目の野菜を使用。
被災時は、生野菜を手に入れることが極めて困難になります。おにぎりやパンだけの食事では不足してしまう食物繊維やリコピン、β-カロテンなどを、飲むだけで手軽に補給できる「液体のサプリメント」のような存在です。
3. 避難生活の「健康トラブル」を予防
災害時の食事は炭水化物に偏りやすく、活動量も減るため、多くの人が「重度の便秘」や「免疫力の低下」に悩まされます。また、水分不足はエコノミークラス症候群のリスクを高めます。
このジュースは、食物繊維による整腸作用が期待できるだけでなく、適度な水分補給にもなります。食欲がない時や、高齢者で固形物が喉を通りにくい時でも、スムーズに栄養を摂ることができます。
4. 調味料不使用・アレルギーへの配慮
「野菜一日これ一本」の大きな特徴は、香料・保存料・栄養強化剤を使用していないこと。そして、食塩や砂糖も無添加であることです。
野菜本来の旨味を活かした味付けなので、塩分を気にする方や、小さなお子様でも安心して飲むことができます。甘味料のベタつく甘さがないため、毎日飲んでも飽きにくい味に仕上がっています。
5. 裏技:水を使わない「調理用水」として
この商品は、そのまま飲むだけでなく、調理用の「出汁(だし)」としても非常に優秀です。
- アルファ米をジュースで戻す:水の代わりにジュースでアルファ米を戻すと、トマトリゾット風のご飯になります。
- レトルトカレーの嵩増し:カレーに混ぜれば栄養価がアップし、マイルドな味わいになります。
貴重な飲料水を使わずに調理ができ、かつ味に深みが出るため、ベテランのキャンパーや防災士の間では定番の活用法となっています。
まとめ
カゴメ「野菜一日これ一本 長期保存用」は、単なるジュースではなく、避難生活における「健康維持装置」です。
非常食セットの中にこれがあるだけで、家族の体調管理レベルは格段に上がります。「もしも」の時、心身の健康を守るために、水とご飯の隣に必ず並べておきたい一本です。

第6位:ハウス食品「温めずにおいしい野菜カレー」
【子供も喜ぶ!火を使わないカレー】
植物油脂を使用することで、冷たいままでも油が固まらずサラサラと美味しく食べられるレトルトカレー。火や電気が使えない状況下でも、ご飯やパンにかけるだけで立派な食事になります。アレルギー特定原材料等28品目不使用タイプもあり、多くの人が安心して食べられます。
1. 「常温」でもサラサラ!美味しさの秘密
通常のレトルトカレーには牛脂や豚脂といった動物性の脂が使われており、これらは冷めると白く固まってしまいます(ラードを想像してください)。
しかし、この商品は**「植物性油脂」**をメインに使用しています。サラダ油が冷蔵庫に入れても固まらないのと同様、このカレーは冷たいままでもソースがサラサラで、口の中でスッと溶けます。
「温めなくても食べられる」のではなく、「温めなくても(温めた時と同じように)美味しい」という点が、他のレトルト食品とは一線を画す最大の特徴です。
2. 「特定原材料7品目不使用」の安心設計
避難所では、アレルギーを持つ方への食事が大きな課題となります。
このカレーは、食物アレルギーの主な原因となる**「特定原材料7品目(卵・乳・小麦・えび・かに・そば・落花生)」を使用していません。**
小麦粉を使わずに、野菜や果物のペーストでとろみを出しているため、アレルギーを持つお子様でも安心して食べることができます。避難所での炊き出し代わりや、配布用物資として選ばれる最大の理由がここにあります。
3. 野菜の旨味が溶け込んだ、優しい味わい
具材には、じゃがいも、にんじん、玉ねぎなどの野菜がたっぷりと使われています。
カツオ出汁や昆布などの和風の旨味を隠し味に加えることで、スパイシーすぎず、小さな子供から高齢者まで食べやすい「マイルドでコクのある味」に仕上がっています。
辛味順位は一般的な「中辛」程度ですが、スパイスの刺激よりも野菜の甘みが前面に出ているため、誰にとっても「ホッとする日本のカレーライス」の味です。
4. 5年保存&薄型コンパクト
賞味期限は、製造から5年以上の長期保存が可能です。
また、パッケージは自立するスタンディングパウチの形状をしていますが、非常に薄くて軽いため、防災リュックの隙間や、備蓄ボックスの中に大量にストックしても場所を取りません。
「とりあえずこれさえあれば、ご飯にかけるだけでご馳走になる」という安心感は、備蓄において非常に重要です。
5. ご飯以外との相性も抜群
災害時はご飯(アルファ米)が手に入らないこともあります。しかし、このカレーは常温でサラッとしているため、様々な主食と合わせることができます。
- パンにつけて:冷たいパンも、カレーにつければリッチな味わいに。
- 麺にかけて:うどんやパスタにかければ、即席カレー麺の完成。
- そのままスープとして:味が濃すぎないため、具沢山のカレースープとしてそのまま飲むことも可能です。
まとめ
ハウス食品「温めずにおいしい野菜カレー」は、ライフラインが途絶えた過酷な環境下でも、「いつものカレー」の美味しさを提供してくれる頼もしい存在です。
火も水も使わず、封を開けてかけるだけ。アレルギーへの配慮も完璧。まさに「優しさ」と「技術」が詰まった、日本が誇るべき防災食のスタンダードと言えるでしょう。

第7位:サタケ「マジックパスタ」
【洋食気分のショートパスタ】
お湯を入れて3分(水なら20分)待つだけで食べられるショートパスタ。カルボナーラ、ペペロンチーノ、きのこのパスタなどがあり、ソースの濃厚さが魅力です。アルファ米に飽きてしまった時のアクセントとして、備蓄リストに加える家庭が増えています。
1. 驚異の「3分」調理!
アルファ米は通常、お湯を入れてから出来上がりまでに15分かかります。しかし、このマジックパスタは、**熱湯を注げばわずか「3分」**で食べられます。
カップラーメンと同じスピードで出来上がるため、空腹で待てない時や、急いで食事を済ませたい状況で非常に重宝します。もちろん、水しか使えない場合でも20分で戻るため、アルファ米(水で60分)よりも圧倒的に早く食事が完成します。
2. ソースがよく絡む「ショートパスタ」の採用
ロングパスタ(スパゲッティ)ではなく、らせん状のショートパスタ(フジッリなど)を採用しています。これには大きなメリットがあります。
- 伸びにくい:時間が経っても食感が悪くなりにくい。
- 食べやすい:スプーンですくって食べられるため、箸やフォークがなくても大丈夫。
- ソースとの相性:溝にソースがしっかりと絡みつき、濃厚な味わいを楽しめます。
非常食とは思えない「プリッ」とした食感は、お米メーカーであるサタケの加工技術の賜物です。
3. 選べる3つの濃厚フレーバー
味のラインナップは、子供から大人まで楽しめる以下の3種類が定番です。どれもソースにとろみがあり、満足感が非常に高いのが特徴です。
- カルボナーラ
クリーミーなソースにベーコンの風味が効いた一番人気。胡椒のアクセントがあり、チーズのコクが疲れた体に染み渡ります。 - ペペロンチーノ
唐辛子の辛さとガーリックのパンチが効いています。食欲がない時でも、この香りが食欲を刺激してくれます。 - きのこのパスタ(デミグラス風味)
パスタでは珍しいデミグラスソースベース。コクのある洋風の味わいで、きのこの食感がアクセントになっています。
4. 徹底された「軽量・コンパクト」設計
乾燥状態のパスタは非常に軽く、1袋あたり約60g前後です。出来上がり量は約200gを超え、しっかりとした一食分になります。
リュックに入れても重さを感じさせないため、防災用としてだけでなく、登山や海外旅行の携帯食としても長年愛用されています。袋の内側には注水線があり、計量カップがなくても正確に水を入れることができる親切設計です。
5. 「洋食」がもたらす気分の切り替え
避難所生活では、配給されるおにぎりや弁当など、和食中心のメニューが続く傾向があります。
そんな中、スプーンで食べるクリーミーなパスタは、食卓の雰囲気をガラリと変えてくれます。特に小さなお子様にとって、食べ慣れたパスタの味は喜びとなり、食事へのモチベーションを高める効果があります。
まとめ
サタケ「マジックパスタ」は、単なる麺類ではありません。「早い・軽い・美味しい」の三拍子が揃った、高機能な備蓄食です。
アルファ米の間にこのパスタを挟むことで、避難生活の食事メニューにメリハリが生まれます。「備蓄はお米だけで十分」と思っている方にこそ、ぜひ試していただきたい、驚きのクオリティを持った一品です。

第8位:井村屋「えいようかん」
【手軽なエネルギー補給と甘味の癒やし】
5年保存が可能な羊羹(ようかん)。1本でご飯一杯分に相当するカロリーが手軽に摂取できます。適度な糖分は脳の栄養となり、疲労回復や精神安定に効果的。コンパクトでポケットに入りやすいため、避難用リュックの隙間に入れておくのに最適です。
1. 手のひらサイズで「ご飯一杯分」のパワー
商品名「えいようかん」の由来は、「栄養」と「羊羹」を掛けたもの。その名の通り、エネルギー補給効率が極めて高いのが最大の特徴です。
手のひらに収まる小さな羊羹1本(60g)で、なんと171kcal(ご飯小盛り一杯分)のエネルギーを摂取できます。
調理も水も咀嚼(そしゃく)の時間も必要なく、封を開けてかじるだけで、即座に脳と体を動かすガソリンとなります。避難等の活動で体力を消耗した際、これほど手軽で頼りになる栄養源はありません。
2. 真夏でも溶けない!チョコレートにはない強み
手軽なエネルギー補給といえばチョコレートが思い浮かびますが、チョコレートには「夏場の暑さで溶けてドロドロになる」という致命的な弱点があります。
一方、羊羹は砂糖と寒天で固められているため、高温の環境下でも溶けることがありません。夏の車内や、空調の効かない避難所でも常温で携帯・保存が可能です。この**「温度変化への強さ」**こそが、非常食として羊羹が選ばれる大きな理由です。
3. 「5年6ヶ月」の長期保存と頑丈な設計
コンビニで売っている普通の羊羹とは異なり、備蓄専用に開発されているため、5年6ヶ月という長期保存が可能です。
また、パッケージにも工夫が凝らされています。
- 暗闇でも見つけやすい:外箱にはホログラム加工が施されており、懐中電灯の光を反射してキラキラ光ります。停電時の暗がりでもすぐに見つけられます。
- 「備え・梅(うめ)」マーク:災害用伝言ダイヤル(171)の利用方法がパッケージ裏面に記載されており、いざという時のマニュアル代わりになります。
4. 水なしで飲める?驚きの食べやすさ
非常時は喉が渇いていたり、緊張で唾液が出にくかったりします。乾パンやビスケットは口の中の水分を奪ってしまいますが、「えいようかん」は適度な水分を含んだ滑らかな食感です。
水がなくてもスルッと喉を通るため、高齢者や嚥下(えんげ)機能が弱い方でも安心して食べることができます。また、ユニバーサルデザインを採用しており、ハサミを使わずに手で簡単に開けられるのも、混乱した状況下では嬉しいポイントです。
5. 「甘さ」が救う心のアフターケア
災害という非日常のストレス下において、甘いものを食べることは、単なるカロリー摂取以上の意味を持ちます。糖分は脳の唯一のエネルギー源であり、甘味はセロトニンを分泌させ、不安な心を落ち着かせる効果があります。
馴染み深い井村屋のあずきの味は、張り詰めた神経を緩め、ホッと一息つく時間を提供してくれます。
6. 姉妹品「チョコえいようかん」も大人気
「和菓子は苦手」という子供や若い世代に向けて、**「チョコえいようかん」**もラインナップされています。
こちらは生チョコのような濃厚な味わいながら、羊羹の製法で作られているため、やはり夏場でも溶けません。「溶けないチョコレート」として、こちらを備蓄する家庭も急増しています。
まとめ
井村屋「えいようかん」は、場所を取らず、溶けず、調理不要で、高カロリー。まさに非常食として求められる条件をすべて満たした「完全栄養食」に近い存在です。
防災リュックのポケットや、オフィスの引き出しの隙間に1箱入れておくだけで、万が一の際の生存率と精神的な余裕が大きく変わります。まだ持っていない方は、今すぐ備蓄リストの最優先事項に加えるべき一品です。

第9位:大塚製薬「カロリーメイト ロングライフ」
【究極のバランス栄養食】
おなじみのカロリーメイトの3年長期保存版。調理不要ですぐに食べられ、11種類のビタミン、5種類のミネラル、タンパク質、脂質、糖質をバランスよく摂取できます。食欲がない時でも食べやすく、アレルギー対応のチョコレート味(特定原材料を使用していないタイプ)も人気です。
1. 備蓄専用!「3年間」の長期保存を実現
コンビニやドラッグストアで見かける通常のカロリーメイトの賞味期限は、約1年です。
一方、この「ロングライフ」は、製造から**「3年間」**の保存が可能です。
味や栄養成分はそのままに、パッケージの素材を改良しています。湿気を通しにくい特殊なアルミフィルム包装を採用することで、経年劣化を防ぎ、長期間サクサクとした食感を維持することを可能にしました。
「備蓄の入れ替え頻度を減らしたい」というニーズに応える、防災専用の特別なカロリーメイトです。
2. 避難生活で崩れる「栄養バランス」を完全サポート
災害時の食事は、おにぎりやパン、カップ麺といった「炭水化物」に極端に偏ります。お腹は満たされても、ビタミンやミネラルが不足し、口内炎や風邪、体調不良を引き起こす原因となります。
カロリーメイト ロングライフには、以下の栄養素が小さなボディに凝縮されています。
- 11種類のビタミン
- 5種類のミネラル
- タンパク質・脂質・糖質
これらをバランスよく配合しているため、炭水化物中心の支援物資にプラスしてこれを食べるだけで、身体のメンテナンスに必要な栄養を補うことができます。まさに「食べるサプリメント」のような役割を果たします。
3. 誰でも食べやすい「チョコレート味」
ロングライフシリーズで採用されているのは、最も人気があり、幅広い世代に好まれる**「チョコレート味」**です。
ショートブレッドのようなサクサクとした食感で、水がなくても比較的食べやすく作られています。また、チョコレートの風味は、不安や恐怖で張り詰めた神経をリラックスさせる効果も期待できます。
「見たことのない非常食」は、子供や高齢者が警戒して食べないことがありますが、「いつものカロリーメイトの味」であれば、安心して口にしてくれるというメリットもあります。
4. 計算しやすい「エネルギー効率」
1箱(2本入り)で200kcal、または2箱(4本入り)で400kcalと、カロリー計算が非常に明確です。
避難所などで限られた食料を分配する際、誰にどれだけのエネルギーが行き渡ったかを把握しやすいため、管理・配布がしやすいという利点があります。
また、ポケットに入るサイズなので、避難時の移動中や、救助活動を行う際の行動食としても最適です。
5. 水や衝撃に強いパッケージ
外箱には、通常の紙箱よりも耐久性の高い素材が使用されており、多少の衝撃では中身が砕けにくくなっています。
また、先述の通りアルミフィルム包装によって防水性が高いため、台風や豪雨災害などで荷物が濡れてしまった場合でも、中身は守られる可能性が高いです。
まとめ
大塚製薬「カロリーメイト ロングライフ」は、派手さこそありませんが、非常食に求められる「栄養」「携帯性」「保存性」のすべてを最高水準で満たしている商品です。
「もしもの時、野菜や肉が食べられなくなったらどうしよう」という不安を、この小さな箱が解消してくれます。防災リュックの隙間に、家族の人数分×3日分を入れておくことを強くおすすめする、備蓄の「基本のキ」と言える一品です。

第10位:アマノフーズ「フリーズドライ おみそ汁」
【ホッとする一杯の温かさ】
お湯さえあれば一瞬で本格的な味噌汁が完成します。野菜やナスの食感が驚くほど残っており、冷えた体を温めるのに最適です。保存期間も長く軽いため、ローリングストックとして日常的に消費しながら買い足すスタイルに最も適しています。
1. 驚愕の技術「フリーズドライ製法」
最大の特徴は、調理したての味噌汁を約マイナス30度で凍結させ、真空状態で乾燥させる**「フリーズドライ製法」**です。
従来の熱風乾燥とは異なり、高熱を加えずに水分だけを抜くため、以下のメリットが生まれます。
- 食感と色の再現性:お湯を注ぐと、野菜のシャキシャキ感や揚げ茄子のジュワッとした食感が、まるで作りたてのように蘇ります。
- 栄養素のキープ:熱に弱いビタミン類などの栄養素が損なわれにくく、野菜の栄養をしっかり摂取できます。
2. 代表作「いつものおみそ汁 なす」の衝撃
アマノフーズの名を不動のものにしたのが、看板商品である「なす」のお味噌汁です。
ここに入っているのは、ただの乾燥ナスではありません。一度油で揚げて、出汁に浸した**「揚げなす」**です。
お湯をかけてわずか10秒。トロトロの揚げなすが現れ、噛むとジュワッと出汁と油の旨味が溢れ出します。「これが本当にインスタントか?」と疑うほどのクオリティは、避難所での粗食になりがちな食事を一気にグレードアップさせてくれます。
3. 「温かい汁物」が持つメンタルケア効果
災害時、特に冬場や夜間において、体温の維持は死活問題となります。また、冷たいおにぎりやパンばかりの食事は、精神的にも人を追い詰めます。
そんな時、温かい味噌汁を一口飲むだけで、体の中からポカポカと温まり、張り詰めた緊張がほぐれていきます。
日本人にとって味噌と出汁の香りは、DNAに刻まれた**「安心のスイッチ」**です。水が貴重な状況でも、わずか160ml程度のお湯でこの安らぎが得られるのは、非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。
4. 究極の「ローリングストック」適性
非常食を備蓄する際、最も難しいのが「賞味期限の管理」ですが、アマノフーズの商品は「日常的に消費したくなる美味しさ」であるため、自然とローリングストックが回ります。
- 軽くて小さい:1食分が数グラムと非常に軽く、個包装なので場所を取りません。
- お弁当のお供に:普段の会社や学校のランチに持って行き、消費したら買い足すサイクルが作りやすいです。
- 豊富なバリエーション:なす、ほうれん草、豚汁、豆腐、赤だしなど種類が膨大で、毎日食べても飽きません。
5. 高齢者にも優しい「減塩タイプ」
避難生活では、レトルト食品や缶詰などの保存食が増えるため、どうしても塩分過多になりがちです。
アマノフーズには、美味しさはそのままに塩分をカットした**「減塩シリーズ」**も充実しています。
高血圧などの持病がある方や、健康を気遣う高齢者の方でも、罪悪感なく温かい汁物を楽しむことができます。家族の健康状態に合わせて、通常タイプと減塩タイプを使い分けて備蓄できるのも大きな魅力です。
まとめ
アマノフーズ「フリーズドライ おみそ汁」は、単なる汁物ではありません。それは、お湯さえあればいつでもどこでも「家庭の食卓」を再現できるタイムマシンのような存在です。
非常食セットの中に、家族が一番好きな具材のお味噌汁を入れておいてください。もしもの時、その一杯の温かさが、明日を生きるための大きな活力になるはずです。

2026年の備蓄は「楽しみ」ながら
2026年の非常食ランキングでは、単にカロリーを摂取するだけでなく、「味のクオリティ」や「心のケア」につながる商品が上位を占めました。
これから備蓄を始める方は、まずこれらTOP10の商品の中から気になったものを1つずつ試しに食べてみることをおすすめします。「美味しい!」と感じたものを多めにストックしておくことが、万が一の際の自分や家族を救う一番の備えとなります。

